No.5271の記事
2020年02月23日(日)   一日一善


ランニング中のこと、前方からやってきた自転車のおばさ、、おねえさんが途中で自転車を止めてなんだか私のことを見つめている気がする。何見てんねん。こっち見んな。その視線には気づかないふりをして目を合わせないように通り過ぎようかと思ったら、「すいません!」と言われたような気がする。気がするというのは、私はランニング時には耳にウォークマンをつけているので周りの音はあんまり聞こえないのだ。
 
「はい?」
片耳からウォークマンを外して立ち止まると、
「田家町はどっちに行けばいいのでしょうか?」
 
あ、そーゆーこと。道を聞きたかったのね。でもよりによってなんでわしやねん。ほかにも人はたくさん、、、おらんな。人けのない町、それが函館。てこともないけど、あんまりいない。いるところにはいるけど、このランニングコースにはほとんどいない。
 
「え?田家町?それならこの道をずーっと真っ直ぐですよ」
「このまま行けばその辺に着けますか?ありがとうございます」
「ずーっと真っ直ぐね」
「ありがとうございます!」
 
あーいいことしたな。一日一善ご飯は三膳ってね。昔の人はうまいこと言うなあって、あーっ!間違えた!道一本間違えてたよ。田家の町まで続く長い一本道はもう一本向こうの道だった。この道は真っ直ぐ行っても丁字路にぶつかるんだった。まあしゃーない。ごめんごめん。方角的には合ってるからまあいいか。一日一膳腹八分目。