2018年10月4日の日記

函館16:40発の飛行機で東京へ向かう。離陸直前の飛行機の窓から見える夕陽を背にした函館山は神々しかった。この景色をスマホのカメラに収めて、東京に着いてからこの写真を自慢げに添付しながら「東京到着」をFBへ投稿すると、友人たちの反応は「お帰りなさい!」であった。そうか、こっちにいる友人たちにとっての私の上京はお帰りなさいなんだと気がついてジーンときた。
 

 
東京に到着してから真っ直ぐにリハーサルスタジオのある川口へ向かう。9時からスタジオを予約してあるのだ。およそ一年ぶりにメンバーと再会してのライブリハーサル。一年のブランクを埋めるには4時間という時間はあまりにも短すぎたが、これであさっての本番へ臨む。
 
リハーサルを終えて、私は赤羽のネットカフェへ。事前に目星をつけておいたネカフェなのだが、いざ赤羽にきてみるとそれがどこにあるのかさっぱりわからない。都会はジャングルだね。どこかのビルに入っているはずなのだが、ビルだらけでどれがどれやらわけがわからない。
 
上を見上げてきょろきょろしていると、「オニさん、なに探してんの?泊まるとこ、あるよー。やさしくマサジするよー。3000円でダイジョブよー」カタコトの女が次から次へと寄ってくる。いらんいらん。ほっとけ。
 
いやー、怖か街ばい赤羽は。赤羽の夜は無法地帯だな。新宿あたりは客引きの取締りが厳しくなっているせいでこっちに移動してきたのかもしれない。さっさとお目当てのネカフェへ行きたいところなのだが、いったいどこにあんの?スマホのグーグルマップで見てみると、現在地から徒歩2分のところにあることになっているのだがさっぱりわからん。どこやねん。言い寄るカタコトを振りほどきながらようやく見つけた。
 
「フラットシートはすべて埋まっているのでリクライニングシートのみのご案内となりますが、よろしいですか?」
 
ゆっくりと足を伸ばして寝ようかと思ってここにきたのだが、ネットカフェの店員はリクライニングシートしか空いていないと言う。つまり深夜バスのシートで寝るような感じになるのか?うーむ、つらいな、、、でもまあバスのシートほど狭っ苦しいこともないだろうし、ちゃんと個室になっているそうだし、とりあえずどんな感じか見てから決めるかと思って、「どんな感じかちょっと見せてもらえますか?」と聞くと、店員は露骨にめんどくさそうな顔をして、「えーっと、見てもらっても、ここに書いてあるのと同じです」と言ってリクライニングシートのイラストを見せるだけだ。
 

 
いやいやいや、別にシートの形を見たいわけじゃない。どんな感じの個室になっているのかを見たいのだ。リクライニングシートでも眠れそうな場所なのかどうかを確認したいのだ。「ちょっと覗かせてもらえませんかねえ」なおも食い下がると店員は不機嫌そうにバチバチとパソコンを叩いて、「では3115室をご覧いただけます。そこから出て3階になりますね」キレ気味に告げられた。まあよかろう。
 
3階へ上がって教えられた部屋を探すのだが、フロアは迷路のようになっていてよくわからない。「あれ?何号室って言ってたっけ?確かサン・イチ・ゴーとか言ってたな。あ、ここか」ようやく315の札のついた部屋を見つけてドアノブをガタガタ動かしてみたのだがドアは開かない。あれ?どーなってんの?これカギがかかってるじゃん。315じゃないのかな?あ、そう言えばサン・イチ・イチ・ゴーって言ってた気がする。3115?そんな部屋ないだろ。おや?311はカギが空いているぞ?ここかな?
 
あとで気がついたが、店員が言ったのは3115室ではなくて、311号室だったのだ。なーるほど、5と号がごっちゃになってたんだな。じゃあさっきドアノブをガタガタさせた315室には誰かが入っていたのだろう。ドアをガタガタさせちゃってすまんです。さぞかしビビっていたに違いない。
 
とにかく311号室を覗いてみて、まあこれならオッケーだなと思いそこに決めた。9時間で1930円。シャワー付き。フロントに告げれば外出も自由だ。リクライニングシートじゃいまいち寝心地は悪かったが、まあいいんじゃない?朝になってからようやくウトウトし出し、2時間くらいの睡眠をとって赤羽を後にした。
 
 


そのほかの思い出写真


いつも走っていた江戸川土手。
思わず1kmほど走ってしまいました。


函館へ引っ越してくるときに小岩の店の隣の公園にこっそり移殖してきた金のなる木。
元気に育ってました。じーん、、、