No.6821の記事
2024年05月22日(水)   トナラー


ランニングしているときに前方からの歩行者が見えるとすれ違いざまに重ならないように相手の動きを見て右か左に寄るのだが、こっちが右へ寄ると向こうも同じ側に寄ったので、そっちかい!と思いながら左によるとまた相手も同じ側に寄ってきた。どないやねん!と思いながらまた右へ寄ると向こうも同じ側へ寄る。だーっ!なんでやねん!もうええわ!めんどくさくなって車道へ降りて無事に行き過ぎた。なんで?トナラーの心理か?
 
トナラーとはなぜか隣にきたがる人のこと。例えば広い駐車場でガラガラなのになぜか隣に止めてくる人。いっぱい空いてるやん。なんで隣に止めんの?ってなやつ。無意識なんだろうけど、まあ気持ちはわからなくもない。無意識のうちに安心を求めてるんだろうなと思う。一人より仲間がいたほうが心強いから。
 
昔々の話、新宿駅のトイレへ入った時のこと、朝顔(立ちション用便器)は10基ほど並んでいてほかに誰もいなかったのだが、私が用を足し始めると間もなく一人の男が入ってきてぴったりと私の隣の朝顔に立った。え?なんで?ほかにいっぱい空いてるやん。
 
ホモか?いやなんだか犯罪の臭いがするぞ。ツーン。あアンモニア臭か、、ってそうじゃなくて、これはやばいなと直感したのでキッとした目で「なんだよ」と言って睨みつけると「あ、いや、なんでも、、」とたじろぎながら出て行った。カタコトの発音は中国人っぽかったが、あれはきっとションベンをしている隙に財布を抜き取るとかそういうことをするつもりだったに違いない。ただのトナラーだったらすまんかった。いやガラガラなのに隣にくるほうが悪いやろ。