No.6977の記事
2024年10月25日(金)   聞いて楽しむ日本の名作


「聞いて楽しむ日本の名作」という朗読CDを仕入れた。全16巻で何年か前に新聞広告や通販番組で大々的に売り出していたやつだ。普通に買えば3万円ほどするものだが中古相場は3000円前後。これを2000円で買った。こんなの仕入れたって儲けは出ないのだが自分でも欲しかったから。
 
二葉亭四迷、正岡子規、森鴎外、夏目漱石などその名を知らない人はいない文豪たちの名作だが、実際にその作品を読んだことのある人はそう多くはないと思う。私もまた然り。実際に活字を読まずに朗読を聞くというのは邪道のような気もしたが思い切って買ってみた。これをアイホンに取り込んで毎日のランニング中に聞こうというわけ。
 
本日第1巻を聞きながらのランニング。最初はしっくりこなくて話が頭に入ってこなかったのだがしばらくするとすぐに慣れた。運転しながらラジオを聴いているような感覚に近いか?運転に集中しているとラジオの声なんて耳に入ってこないものだが慣れるとそれが普通になる。2つのことを同時に処理できるようになる。それと同じように走りながらでも話に集中できるようになった。
 
ああそういうことか。一編の小説を20分程度で読めるものなのかな?と思っていたのだが、この朗読CDは原著をそのまま朗読するのではなく聞きやすい口語体に改めたあらすじを読んでいるものだった。それでも十分に楽しめた。今日は二葉亭四迷の浮雲のほか、森鴎外の舞姫、幸田露伴の五重塔を聞いた。
 
浮雲ってこういう話だったのかということが分かって原著を読んでみたくなってネットの青空文庫で原著にあたってみたが、原著は近代文語体で書かれているのでなかなか難解であった。これも慣れるとわかるようになると思うのだが、浪人時代の受験勉強を思い出した。しばらくは朗読CDで楽しむことにする。